JLL:責任あるAIに関するコミットメント
JLLは、自社の倫理規範に則り、差別の禁止、プライバシーの保護およびビジネスにおける公正な対応を含む、個人の権利と尊厳を尊重した倫理的かつ責任ある人工知能(AI)の活用に取り組んでいます。AIは、顧客、従業員、地域社会に大きな価値をもたらす可能性がある一方、JLLは、厳格な倫理的指針に基づいて、AIを活用する必要があることを認識しています。
本コミットメントは、JLLの価値観および適用される法令を遵守した形でAIの開発および活用を行うための責任あるAI活用の原則、主な実践内容、ならびにガバナンス体制を定めるものです。本コミットメントは、JLLのResponsible AI Statement (責任あるAIに関する声明、倫理規範およびその他関連する社内方針と合わせてお読みください。
JLLの基本方針: 倫理・責任・AI
- 公平性と非差別: JLLの倫理規範およびすべての人を尊重するというJLLのコミットメントに基づき、AIにおけるバイアスや差別的な表現の排除に努め、積極的に監視します。JLLが事業を展開する各国・地域の法令・規制で保護される個人属性には特に配慮し、AI活用における潜在的なバイアスの特定と是正措置に努めます。これはJLLに課せられた責任であることを認識し、AIシステムの評価および改善を継続的に行います。
- 透明性と説明可能性: 可能な限りAIシステムを理解しやすく、透明性の高いものとするよう努めます。特に、AIによる判断が個人やステークホルダーに影響を与える場合には、その仕組みや決定プロセスについて、明確で理解しやすい説明を提供します。AIがクライアント向けの提案や成果物に重要な影響を与える場合には、AIの役割について適切な透明性を確保します。
- 説明責任と責任の所在: JLLは、AIシステムがもたらす影響について責任を負います。AIの利用に関する明確な責任体制を確立し、想定外の結果や不利益が発生した場合に対応するためのガバナンス体制および仕組みを整備します。
- プライバシーとデータ保護: AIシステムで使用される個人データのプライバシーおよび安全性の保護に取り組みます。適用されるデータ保護に関連する法令を遵守し、個人情報の保護に責任を持ち、かつ透明性をもって管理するためのデータガバナンス基準を遵守します。
- セキュリティと安全性: JLLの企業方針に従い、AI活用においてセキュリティと安全性の確保に注力します。JLLは、想定外の影響、不正利用、サイバー脅威からAIシステムを保護するためにテストおよび監視を行い、人の安全にリスクをもたらさないことに努めます。
- 人による監視と管理: JLLは、責任あるAIには人による監視・管理が不可欠であると考えています。特に、個人に重大な影響を及ぼす判断においては、AIの活用プロセスにおいて人による監視を徹底し、最終的な意思決定および法令遵守について人が関与します。
JLLの主な実践内容: コミットメントの実行
上記原則を実現するために、JLLは以下に取り組みます:
- AI委員会の設置: AI委員会を設置し、その構成、権限および開催頻度は、後述の「ガバナンスと説明責任」に定めます。
- AI影響評価: 個人、クライアントの成果または法令遵守に甚大な影響を与えるAIシステムについて、潜在的リスクを特定し、対応するためのAI影響評価を実施します。このプロセスには公平性に関する審査を含み、AIシステムの仕組みや利用方法を説明する文書を作成します。
- データガバナンスとプライバシーの枠組み: データの品質、正確性および安全性を確保し、すべての適用法令・規制を遵守するためのデータガバナンスおよびプライバシーに関する枠組みを遵守します。
- 従業員研修とパートナー向け啓発プログラム: JLLは従業員に対し、責任あるAIの原則、ベストプラクティス、進化する倫理基準と規制について継続的な研修・啓発を行います。また、JLLのAIエコシステムに関与するパートナーや委託業者に対しても、JLLの責任あるAI基準および期待事項を周知します。
- 監視と監査: AIシステムが意図通りに機能し、社内方針および適用法令に準拠していることを確認するため、AIシステムを継続的に監視・監査します。
- ステークホルダーとの対話: 顧客や従業員を含むステークホルダーと対話し、意見を収集することで、AIの実務がステークホルダーのニーズや期待に合致したものになるよう努めます。JLLによるAI活用や結果に懸念があるステークホルダーには、JLLのイニシアチブ「Ethics Everywhere (すべてにおける倫理)」を含む既存の報告チャネルを通じて問題提起することができます。
- 改善へのコミットメント: 新たな法令、進化するベストプラクティスおよびステークホルダーのフィードバックを踏まえ、責任あるAI活用を継続的に評価・改善します。「EU AI規制法」を含む各国・地域で進展するAI関連規制を継続的に監視し、常に最新かつ法令等に準拠した状態を維持します。本コミットメントは少なくとも年1回、または重要な規制・技術的変更があった場合には速やかに見直し・更新します。
ガバナンスと説明責任
JLLのAI委員会は、すべてのAIイニシアティブに対する正式な監督・戦略的方向性を担います。委員会はJLLのAI責任者が議長を務め、テクノロジー、法務、セキュリティ、プライバシーおよび関連事業部門の経営層および実務責任者で構成されます。委員会は定期的に開催され、AIシステムの監督、リスク評価、法令遵守を監査します。顕在リスクのみならず、潜在リスクに対する意思決定を行い、重要な決定事項は経営層へエスカレーションされます。主要な決定事項は文書化され、説明責任と透明性を確保します。