ストック不足が示す成長余地
09 9月 2026
記事・レポート
09 9月 2026
成長が続く福岡圏の物流施設市場
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近年、福岡圏では大型先進物流施設の供給が増加している。2027年には約165,000坪と2024年実績の2.3倍超という大量供給が予定されており、市場では供給過多や空室率上昇の懸念も囁かれている。しかし、域内の生産活動量や物流活動量に鑑みると、福岡圏は他の主要都市圏に比べて物流施設のストックが依然として不足していると考えられる。
本レポートでは、東京圏・大阪圏・福岡圏の定量比較から福岡圏の「物流施設充足度」を分析し、賃料動向、開発採算性、空室率予測などの多角的な視点から、今後の福岡圏における市場の成長可能性について考察する。
主なポイント
生産・物流活動量に対する施設ストックの不足
生産活動量・物流活動量あたりの物流施設ストックは、東京圏・大阪圏と比較して大幅に低い水準。3都市圏で最高の賃料成長率
過去十数年の賃料上昇率は東京圏・大阪圏を大きく上回り、3都市圏で最も高い成長を記録。相対的に高い開発利回りと優位な開発コスト
推定開発利回りは東京圏・大阪圏を上回る水準で建築費も相対的に低い。底堅い需要が大量供給を吸収
今後数年間の大量供給が予定されるなか、立地や建物スペックに鑑みて高い稼働率を維持する見込み。空室率上昇は市場成熟化のプロセス
大量供給に伴う一時的な空室率上昇が見込まれるものの、過去のピークを下回る水準。