女子チーム専用スタジアムが登場
女子スポーツは、ファンだけでなく不動産投資家からもようやく注目を集めるようになった
10億米ドル超の可能性も…女子スポーツ市場の商業的価値
エリート女子スポーツ市場の収益は2024年までに12億8,000万米ドルに達すると予想、10億米ドルを超える可能性
グローバルなコンサルティング企業であるデロイトはエリート女子スポーツ市場の収益は2024年までに12億8,000万米ドルに達すると予想しており、これは同社が2021年に予測した数値から300%増となり、初めて10億米ドルを超える可能性がある。
女子スポーツ界を取り巻く環境は、まさに興奮のるつぼと化しているように見受けられるが、女子スポーツ界の成長が他の不動産セクター…特に商業施設、住宅、ホテルに与える影響は依然として不透明のままだ。
果たして、女性スポーツ関連の不動産市場が“トリクルダウン効果”を生み出し、発展することはできるのだろうか?
この問いに対して、レネは「女性スポーツの不動産価値を高めるには、オーナー、投資家、デベロッパーの協力体制と地域への投資が不可欠」との見解を示している。
女性スポーツに特化したファンドも登場
足元の需要を満たすだけでなく、継続的な改善・成長・革新の基盤となるスポーツ施設が求められている
投資家たちは、女子スポーツの将来を楽観視している。モナーク・コレクティブは女子スポーツチーム・リーグに投資する1億5,000万米ドルのファンドを立ち上げた他、スポーツ起業家や元アスリートが参画する投資家グループのマーキュリー13は欧州と中南米の女子サッカークラブの買収に1億ドルを投資予定と発表している。
レネは「今こそ、女性エリートスポーツのニーズに適した施設を開発する絶好の時機といえる。特別な施設を創り出すよう努力すれば、おのずと成功への道が開ける。足元の需要を満たすだけでなく、継続的な改善・成長・革新の基盤となるスポーツ施設が求められている」と力を込める。
女性スポーツが商業的な価値を高めることで、投資家を惹きつけ、スポーツ施設などのインフラの発展を促すことになるだろう。
※本稿はJLLグローバルが発表した英語コラム「Are more stadiums on the way for women’s sports teams?」を抄訳したものです。