ホテル取引がけん引
2023年上半期の大阪圏の不動産投資額は前年同期比52%増の2,973億円となり、国内投資総額に占める割合は前年同期横ばいの14%だった(図1)。2022年に大幅に落ち込んだ大阪圏の不動産投資市場は、経済回復と低金利に支えられ急速に改善しつつある。
セクター別投資額割合では、ホテルが37%と最も高く、物流施設34%、オフィス21%、リテール4%、賃貸住宅3%と続く。日本有数の観光都市である大阪や京都でホテルの取引が複数みられた。代表的な事例として、3月にBentall GreenOakがロイヤルホテルから500億円超で取得したと言われるリーガロイヤルホテルが挙げられる。大阪圏ではアフターコロナを見据えてホテルの取引が活発になっている。
図1: 大阪圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県)の不動産投資総額 出所:JLL日本 リサーチ事業部