ヒトに対して建物が貢献する項目を評価するWELL認証
ヒトの身体的・精神的な健康状態への影響を測る環境性能評価システムであるWELL認証(WELL Building Standard®)は、米国で始まり、働き方改革や健康経営、ESG、SDGsに取り組む企業から高い関心が寄せられている。建物の設計や運用がヒトの健康やウェルビーイングに貢献している性能指標を規定に沿って評価することを軸とし、認証取得の有効期限は3年間、更新するには再び認証プロセスが必要となる。グローバルな指標であるからこそ、世界を相手に事業活動を行うグローバル企業は、WELL認証を取得するケースが多いといわれている。
ウェルネスを考慮したオフィスレイアウト・デザイン
WELL認証やCASBEEウェルネスオフィス認証の評価項目を考慮したレイアウトやデザインで、オフィスの空間設計は大きく変わってくるだろう。 快適性や空気、水、光、フィットネス等の項目から成るウェルネス認証はヒトの健康を増進するために総合的なバランスが必要となる。執務中のリフレッシュとなるフィットネスルームを設置したり、オープンスペースでの仕事が可能となるシェアスペースを設ける取り組みは、ウェルネスオフィス構築へと寄与している。ウェルネス認証評価の要素を取り入れたオフィス設計は、従業員の健康増進だけでなく企業戦略にも寄与すると考えられる。
ウェルネスオフィスを構築するには、ヒトの本質的な心理や要素を理解することが欠かせない。認証評価もヒトの要素から成り立っているからこそ、形式だけで評価項目を追っていくのではなく、理論的にも本質的にも落とし込んで理解し、実践していくことが大切だ。