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「働く」以上の価値を提供するノースサンド本社のオフィスデザイン

人の温かみを重視するコンサルファームのオフィス戦略

ヒューマン・エクスペリエンス(JLLが提唱する「人の体験」を大切に考えるワークプレイス環境を充実させることで、従業員は「Well-being」を体感し、生産性を自発的に高めていくことができるという考え方)を体現したオフィスデザインが注目されている。

生産性向上を目指し、オフィス改革に注力する企業が増えているが、働くことを前提とした従来型のオフィスとは一線を画す斬新なオフィス戦略を実践しているのが株式会社ノースサンドだ。IT等のテクノロジーを駆使してクライアントの課題を解決する気鋭のコンサルティングファームは2015年7月に創業、2020年4月1日時点の従業員数は120名を数える。

一般的なコンサルファームは理路整然、ロジック優先で、ともすると「冷徹」なイメージを想起させるが、同社は「人の温かみ」を重視してコンサルサービスを提供する異色の存在。中でも従業員のモチベーションが圧倒的に高く、某企業が提供するモチベーションサーベイ(従業員のモチベーションを総合的に判断し偏差値として評価する)では偏差値81を叩き出し、4,000社中上位5社に名を連ねるほどだ。

オフィス内に本物の砂を配した「ビーチロード」をしつらえた

オープンスペースに設置されているIoT制御のビールサーバー

開放的なフリーアドレス席

青と白のグラデーションになった会議室のデザインは海と青空をイメージしている

従業員の満足度を高めるオフィス戦略

サテライトオフィスやコワーキングスペースといった柔軟に働ける「フレキシブルスペース」が整備され、テレワーク制度も定着しつつある中、通勤ラッシュにストレスを感じながら本社オフィスに通勤することのメリットは薄れていくかもしれない。

その一方で、柴田は「「本社オフィスだけではなくシェアオフィスやコワーキングスペースなどを活用することで働き方の多様化・フレキシブル(柔軟)化を実践しようとする企業が増えている一方、ノースサンドのようにオフィスをより重視する企業もおり、オフィスの在り方が二極化してきている」との見解を示す。