賃貸住宅の需要の中心となる若年単身世帯を中心に、人口流入の動向を複数の地域スケールと社会階層に着目して分析する。大学進学率の上昇と経済構造の変化が大都市への人口集中を促したこと、所得層に応じた適切な賃貸住宅が不足している可能性があること、中でも低所得層向けの住宅の不足は都市にとって重大であること――以上3点を軸に、データを交えて論ずる。