シンガポールのブギス地区に位置するDUOコンプレックスは、グレードAのオフィスと小売スペースを備えた大規模な複合用途高層開発です。
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バリュー
この複合用途開発は、著名なドイツ人建築家Ole Scheerenによって設計され、2017年に完成しました。
激しい競争市場で最適な買い手を見つける
この複合施設は、マレーシアの政府系ファンドKazahanah Nasionalとシンガポールの国営投資会社Temasek Holdingsの合弁事業体M+Sが以前所有し、売却に出されました。
シンガポールの主要オフィス資産への関心は高まり続けており、シンガポールのオフィスの資本価値と賃料は大きく伸びています。その背景には、好調な需要と供給のバランスに支えられた前向きな投資意欲があります。
価値あるオフィス資産を取得できる機会が限られる中、投資家たちは、共同事業や部分所有といった創造的な戦略を活用して、より大きく価値の高い不動産へのアクセスとリスク軽減を図っています。
こうした取引へのニーズの高まりを受け、M+SはJLLに本取引の独占代理を依頼しました。JLLの多様な資本ソースへのアクセスと複雑な取引構築の専門性により、このパートナーシップは成功へとつながりました。
最適な取引を実現する
業界をリードする不動産の洞察力と統合的なリサーチを活かし、JLLは本資産を市場に売り出し、主に限られた有力な国際投資家をターゲットとしました。
複数回にわたる協議と交渉の結果、JLLはミュンヘンを拠点とするAllianz Real Estate GmbH*と香港のプライベートエクイティ不動産投資会社Gaw Capital、両長期パートナーの共通した投資目標に合致した最良の条件と構造による取引を構築しました。
この複合施設は、最終的に共同事業体へ16億シンガポールドル(12億米ドル)、または複合施設全体で1平方フィートあたり2,590シンガポールドルで売却されました。これによりオフィス部分は、シンガポールの主要なマリーナベイ・サブマーケットと同水準の賃料を見込めることとなります。
この有望な資産の最終売却価格は、シンガポールの活況を呈する商業用不動産市場への投資家の高い信頼を裏付けています。
*現在はPIMCO Prime Real Estate