座談会参加者
- 羽村 衆一(Shuichi Hamura):Leasing & Advisory Services(Office)/2019年中途入社
- 小野 祐紀(Yuki Ono ):Capital Markets /2021年中途入社
- 小森 菜央(Nao Komori):Project &Development Services /2021年新卒入社
- 佐藤 良祐(Ryosuke Sato):Property & Asset Management /2019年新卒入社
#01 JLLの強みを教えてください。
小野:JLLの強みはすべてのサービスが揃っている総合不動産会社であるところだと個人的に思ってい ます。業務でお付き合いのある国外投資家の方の中には、日本の不動産事情に詳しくない方もおられ ますので、物件情報や周辺賃料相場 など、求めている情報をワンストップで集められるのはかなりの 強みです。
羽村:外資系の企業ですから、社員の国籍のバリエーションが豊かですし、 中途入社の人たちの経歴 も多様で、もともと不動産業界にいた人、ホテルのフロントサービスをやっていた人、なかには新幹 線を運転していた人もいる。さまざまなバックグラウンドを持った人たちの集まりですから、話を聞 いていて面白いですし新鮮だと感じます。
小森:社内にはあらゆる分野の専門家がいるので、部署を越えて質問しています。 何でも気さくに教 えていただけてありがたいです。
羽村:私はオフィスリーシングを担当していますが、オフィスの移転は頻繁にあるものではなく、 般的に5年あるいは10年に1回程度です。例えば、各国に支社を構えておられる企業様ですと、不動産 管理を各国現地法人に任せているケースもあるため 、移転のタイミングで「日本から一元管理しませ んか?」とお話をさせていただいて 弊社のIPS(Integrate Portfolio Service)部門に繋げることもあり ます。案件を社内で横に展開しやすいですね。
小野:JLLにはリサーチ部署もあるので、お客様のご要望にお応えして、オフィスや商業、物流のマ ケット情報のアップデートを依頼し、それをベースにご提案用の資料を作ったりしています。
入社時に印象的だったのは、「自分でゼロからしなくてもいい」と言われたことです。すでに社内にあ るリソースを有効に使えば良いということですね。私が以前在籍していた会社には、「分からなくても 全部自分でやるべき」という雰囲気がありました。JLLでは人に頼るのは悪いことではなく、むしろ必 要な能力です。
佐藤:多様な人材と事業内容から生まれる繋がり。そして、どんなご要望にも力を合わせてお応えでき る対応力の高さはJLLの強みと言えますね。
#02 JLLはどんな雰囲気ですか?
小森:JLLはとても自由闊達というか、自分から積極的に動いている方が多い印象です。 どこの部署で も、自発的に手を挙げたらチャレンジさせてもらえる環境にある印象を受けています。私が所属する PDS(Project & Development Service)は熱意と責任を持って仕事に臨んでいらっしゃる方が多く、 まだ新卒2年目の私としては大変良い刺激をいつもいただいています。
佐藤:本社移転(2022年11月)をきっかけに、他部署のメンバーとも顔を合わせる機会がとても増え ました。これまで以上にコミュニケーションを取りやすくなりましたし、気にかけてくれる先輩や後 輩がいて、「久しぶり!」から始まる会話があるのはいいですね。
小野:部署に限らず、JLL全体にフレンドリーな雰囲気がありますよね。オフィス内の客間でちょっと したイベントをすると、お店なら貸し切らないといけないほどの人数が来ます。業務時間外は仲間と 楽しむ、という切り替えが雰囲気の良さの秘訣でしょうね 。
羽村:オフィス内にラウンジができたことで、忘年会やちょっとした社内イベントがしやすくなりま した。
小森:実際に交流イベントをしていると、来社されたお客様が目にされることもあるのですが、「社 内に人が集まる場があるのは良いですね 」とおっしゃっていただくことが多いです。
佐藤:社員間同士の仲は非常に良いと思います。新卒・中途の壁を感じたこともありませんし、業務 に限らず趣味が興じて縁が繋がることもあり、出社するのが楽しいです。 私が所属する PAM(Property & Asset Management)は、これまで培った知識や経験を活かして、管理物件に関わ る 連の業務 を仕切る力を持った方々が集まっています。個性の異なるプロフェッショナル が集まっ てチ ムになっているイメ ジです。
羽村:OLA(Office Leasing & Advisory Services)もキャピマ(Capital Markets)もPAMと同じく個性 の異なるプロフェッショナルの集まりですが、規模の大きなプロジェクトになると、数名のチ ムを 組んで 担当することが多くなります。先輩から 緒にやらないかと声をかけていただくこともありま すし、受注した案件が自分の手に余ると判断すれば、先輩を捕まえて「一緒にやりませんか?」とこ ちらから声を掛けさせていただくこともあります。 緒に現場を経験することで、新たな気づきや自分にはなかった先輩の技を盗み、次のプロジェクトでは自分でできるようにする。そういうやり方で仕 事を覚えています。
小野:売買の話ならキャピマ、内装で困っているならPDSと、会社全体のカルチャーとしてお互いに相 談しやすい環境です。規模にもよりますが、声を掛けて無下にされることはまずありません。
小森:外資系企業のイメ ジにありがちな「ビジネスライクな関係」ではなく、フレンドリーでお互 いに声を掛けやすい雰囲気です。そこは他の企業にないJLLの良さではないかと考えています。
#03 企業文化の点で、他の外資系企業との違いを教えて ください。
羽村:他の外資系企業出身の方にJLLの雰囲気との違いについて伺うと、他社は「ハンタ 」、JLLは 「ファ マ 」の集まりだと言われますね。私自身、同じことを感じており、ガツガツせず、温厚な組 織風土を感じたためJLLを選びました。
群雄割拠の不動産業界において、初心者が 人で飛び込んでも勝算はあまりありません。JLLはまさに ファ マーであり、組織としての経験値もお客様との関係構築も堅実に積み重ねてきた企業ですので、 かつての私のように不動産業界での経験がなくても、その地盤を活かすことで新規顧客を獲得しやす く、営業活動しやすい環境にあると思います。
小野:ハンターとファ マーの話は、私も聞いたことがあります。ハンターの組織ですと、生き馬の 目を抜くと言いますか、競争意識が強くてトップダウンで猛烈に業務を進めていくイメ ジです。JLL にはそのような雰囲気はありませんね。
羽村:他社さんの場合、ベテランの方がおられて、しっかりとした上下関係があるイメ ジですの で、ハンターの気質の根底には、そのような環境も関係しているのではないでしょうか。正直なとこ ろJLLでは、上下関係を意識することがあまりないかもしれません。先輩や上司を敬うのは当然とし て、人間関係はかなりフラットだと思います。
佐藤:私は学生の頃、野球部に所属し体育会系の文化で育ってきたのですが、先輩後輩はもちろん、 同期を見渡してもそれぞれ異なる個性やカラーを持ち合わせているので、いい刺激を受けています。 今ではこのフラットさが心地いいです。 小森:フラットな人間関係とお互いのプロフェッショナルな領域を尊重するカルチャーが根底にある からこそ、私は新卒からでも不動産業界でやって来られました。堅実に積み重ねていくファ マー的 な性質は、他の外資系企業とは 線を画すJLLの特徴と言えると思います。
#04 入社した時、不安だったことはありましたか?
羽村:私は案件を自ら取ってくることで、仕事の成果と社内の繋がりができ、不安が解消できました。 社会人4年目の中途採用でしたので、即戦力として求められている焦りや不安がありましたが、とにか く自分で案件を取ってくることで打開しました。先輩を捕まえて 緒に案件に関わっていただければ、 コミュニケーションも増えていきます。案件が大きくなるほど関わる部署も増えてくるので、他部署の 方とも交流できるようになりました。プロ集団の中で同じ目線で仕事をするという厳しさもあります が、やりがいがあると感じています。
小野: 私も中途採用でしたが、優秀なプロ集団の中でやっていけるか不安はありました。私の場合の 解決方法は、これまでの経験を活かしながらも、自身の足りないところは周りの方々に質問して、 徐々にギャップを埋めていくことです。聞けば答えていただける最高の環境でしたので、社内の方々と 仲良くなりながら勉強させていただきました。
佐藤:私は新卒入社です。自ら動かなければ教えてもらえない環境であることを自覚し、自分がどう立 ち回るべきかを常に考えていたので、そこまで不安はありませんでした 。
この点については、今まで野球で培ってきた経験がかなり生きています。人当たりがいいねと言ってい ただけることが多いですし、先輩方に可愛がっていただけるのもそうですね。わからないことは素直 に「教えてください」と言うことで解決してきました。
小森:正直に言いますと、私も新人のときはあまり不安がありませんでした。実際に働いてみると、ど う動くべきか判断が難しい時がありました。そんな時は、佐藤さんもおっしゃっていたように「わか らなければ素直に頼る」のが大事だと思います。
特に私の部署は現場があるので、現場の方々にも教えていただきながらここまでやってこられまし た。聞きに行くというアクションは自ら起こさないといけないですが、聞けば皆さん、とても優しく教 えてくださいます。
羽村:新卒でも中途でも不安はありますよね。解決のポイントは、いかに周りとうまくコミュニケ ションを取るかでしょうか。皆さんのお話を伺っていて、それに尽きると思いました。
#05 「OneJLL」を体現する経験を教えてください。
小野:自分たちに明確なプラスがない仕事でも、嫌な顔ひとつせず、業務を手伝っていただけるのがす ごいと思っています。例えば私は、賃料の見積もりを他の部署に依頼することがあります。そのような 依頼にもきちんと対応していただいています。
佐藤:お客様にご満足いただければ、新たな仕事のきっかけにも繋がりますし、 JLL全体としてプラス になります。「管理」を切り口に受託物件の「売買」に繋げることもあれば、「オフィスの環境改 善」や「環境負荷軽減」、「遊休不動産の活用」などに関心を持つクライアントにはそれぞれの部署 を紹介するなど様々です。
小森: この間、別の部署の方のお隣の席で仕事をしていたら、わからないことがおありだったようで 軽く話しかけてこられました。いろいろとお答えしたら「助かったよ」とおっしゃっていたのです が、そういう聞きやすくて答えやすい空気感は良いですよね。オフィスが ABW(Activity Based Working) というのも大きなポイントだと思います。
羽村:そのような下地があって、他部署と協業してのご提案ができているのではないでしょうか。幅広 い事業内容を活かし、 つの切り口からお客様の課題を掘り下げ、適切なアプローチをご提案できる のがJLLの強みであり、「OneJLL」の つの形だと私は思います。
#06 今後の抱負を教えてください。
羽村: つは、他の部署を巻き込むような大きなプロジェクト案件を獲得していきたいです。もう つ は、実は最近、3人くらいのチ ムで、2週間に1回「ラウンジに集まる」というのをやっています。ド リンクを飲みながらゆるめの企業分析などをしていると、先輩や上司の方々が入ってきて話してくださ るのですが、これがもっと広がったら全社員で案件を 緒に掘り起こしていけるきっかけになるので はと考えています。
佐藤:入社5年目になり、大規模物件を担当させていただくことが増えてきたので、クライアントへの 提案の幅を広げるべく、他の部署の方ともっと協業を推し進めたいです。JLLにはさまざまなサ ビス があり、幅広い分野のプロがいます。普段からコミュニケ ションを意識的に取り、協業のきっかけに していきたいと思います。
小野: 私は入社してから2年経つのですが、今は組織が変化する過渡期だと思っています。新しい上司 や外国人スタッフも入って、 層メンバーが強化されてきているのは感じつつも、まだチ ムとしては その強みを活かしきれていないかもしれません。 Capital Markets内の各チ ムは 4、5人規模で自分の 発言が反映されやすい組織体制なので、その中でしっかりと責任を持って考えながら仕事に当たって いきたいです。
小森: オフィスが移転してみなさんと話しやすくなったのもあり、紀尾井町に来てから人脈がとても 広がりました。今後も近くにいる方々に話しかけることで仕事のしやすい環境を自分自身で作ってい きたいです 。また私自身がゆとりを持って、他の方から話しかけてもらえる雰囲気を出しつつ、みな さんと仲良くなれたらと思っています。仕事面では、今はまだ上司についていく立場ですが、早く自分 で回したプロジェクトで、お客様から良いフィ ドバックをいただけるように成長したいです。